Blenderは一般的な3DCG(DCC)ツールと異なり、作業を行う際の「3Dビュー」とレンダリングを行う際の「カメラ」が別々の概念であり、焦点距離(画角)などの設定方法も異なります。
Contents
3Dビューとカメラの違い
- 3Dビュー(3D Viewport)
3Dビューは、Blenderでモデリングやシーンの編集を行うためのインターフェースです。ユーザーがオブジェクトの配置や形状を確認しながら作業する際の視点です。3Dビューの画角(視野角)は、3Dビュー内での作業効率や視点の歪みを調整するために変更できます。

- カメラ
カメラは、最終的なレンダリング画像やアニメーションを作成するための視点です。カメラの設定は、シーンの構図や見え方に直接影響します。カメラの画角(視野角)は、主に、映像や写真のようなリアルな視覚効果を生み出すことができます。

3Dビューの焦点距離を変更する方法
3Dビュー(3D Viewport)の焦点距離を変更することで、視点の歪みを調整し、モデリングやシーンの編集をより効率的に行うことができます。
プロパティシェルフを表示

右側にある
ショートカット:
初期状態キーマップ: N
業界互換キーマップ: Ctrl
+]
ビュータブを選択

①サイドバーの「ビュー(View)」をクリックします。
②「ビュー(View)」右側の プロパティシェルフを開きます。
レンズの焦点距離を変更する

「焦点距離(Focal Length)」セクションの数値を変更します。デフォルトは50mmです。
推奨設定: 80mmから150mmの間に設定すると、パースの歪みが少なくなり、モデリングがしやすくなります。
カメラの焦点距離を変更する方法
カメラの焦点距離を変更することで、レンダリングする画像やアニメーションの視野を調整することができます。
カメラビューを切り替える

画面右のカメラビューアイコンをクリックして、視点をカメラビューに切り替えます。
ショートカット:
初期状態キーマップ: Numpad 0
業界互換キーマップ: F4
カメラのプロパティを開く

アウトライナ―で緑色のカメラアイコンをクリックします。
または、画面右側にある「オブジェクトデータプロパティ(Object Data Properties)」のカメラのアイコンをクリックして「カメラのプロパティ」を表示します。
レンズの焦点距離を変更する

「焦点距離(Focal Length)」の値を変更することで画角を調整できます。
値を小さくすると広い視野角(広角)になり、値を大きくすると狭い視野角(望遠)になります。