
Blenderのシェーダーエディターには、デフォルトで天球画像が設定されていますが、シェーダーエディター内の天球画像(ライティング情報)は、レンダリング時には反映されません。通常、ワールドプロパティでHDRI画像を設定した場合、その画像はレンダリング結果にのみ影響を与えます。シェーダーエディターで使用する天球とレンダリングで使用する天球を同じ画像に設定することで、質感の作成時に作業効率と精度を向上させることができます。
シェーダーエディタの天球を変更する方法
プリファレンスの設定

メニューバーから
「編集 (Edit) 」> 「プリファレンス…(Preferences…) 」
をクリックします。

左側のパネルで
「照明」 (Lighting)
タブを選択し、
「 HDRI」
「インストール(Install)」
をクリックします。
HDRI画像の選択

「ワールドプロパティ」 (World Properties)
で設定したHDRI画像と同じものを選択し、
「ライトをインストール」 (Install Light)
をクリックします。
設定の保存

プリファレンスウィンドウで行った設定を保存します。
これにより、Blenderを次回起動した際にも設定が自動で読み込まれるようになります。
複数のHDRI画像をインストールする際は、マシンパワーに注意してください。
ビューポートシェーディングの設定
画面右上の 「ビューポートシェーディング」 (Viewport Shading) オプションボタンをクリックします。
「照明(Lighting)」タブ

ここでは、照明、ワイヤーカラー、レンダーパスなどのシェーディングに関する調整が可能です。
- シーンのライト:
シーン内のライトの影響をオン/オフできます。 - シーンのワールド:
シーン内の天球の影響をオン/オフできます。 - 回転:
天球を回転します。 - 強さ:
天球の明るさを調整します。 - ワールドの不透明度:
天球の透明度を調整します。 - ぼかし:
天球のぼけ具合を調整します。
「レンダーパス (Render Pass) 」タブ

レンダリング要素を個別に表示できます。
質感設定やライティングの不具合を確認する際に非常に便利です。
天球画像の選択

①ビューポートシェーディングに表示されている天球画像をクリック
②先ほどインストールしたHDRI画像を選択します
天球の変更の確認

天球が変更されたことを確認します。EEVEEでレンダリングした状態と同等の質感がリアルタイムで確認できます。