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【Blender4.2】パノラマレンダリングでHDRI画像を作成する【Tips】

2025 2/23
2025-02-23

Blenderのパノラマ画像を作成する方法を紹介します。
パノラマ画像はHDRIフォーマットで保存することで天球用ライトに使用したり、アニメーションを付け連番ファイルとしてレンダリングすることで360°視界のVR動画を制作したりと様々な用途に使用することができます。
ここでは、環境テクスチャとして利用できるHDRI画像を前提にBlenderのシーンをライティング素材としてレンダリングする方法を解説します。

HDRI画像の説明と設定方法
【Blender4.2】HDRI画像を設定しレンダリングを行う【Tips】
Contents

シーンの準備

シーンオブジェクトのレイアウト

Blenderを開き、HDRI画像にしたいシーンを設定します。オブジェクトの配置を行い、360度の視点で見た時に最適なバランスになるように調整します。

屋内シーンを読み込みました。

Cyclesレンダラーの選択

HDRI画像ではCyclesレンダリングエンジンを使用します。
プロパティエディタ―の「レンダー」タブをクリックします。

  • レンダーエンジンを「Cycles」に設定します。
  • GPUを使って高速レンダリングを行うには、デバイスをGPU演算に変更します。

光源の設定

今回は屋外天球を想定して、太陽光に相当するライトオブジェクトを作成し、背景を空に見立て青く光らせます。
光源は準備段階で配置したシーンオブジェクトに光を当て、色味を付加するだけでなく、HDRI画像として使用する際には直接光としての効果を発揮します。

太陽光(メッシュライト)の設定

HDRI画像を作成する場合、光源となるライトを通常のライトではなく、オブジェクトをマテリアル設定によって発行させる方法(Maya Arnoldレンダラーの”メッシュライト”に相当)を使用します。Blenderのライトはレンダリング時に発光体が表示されないので光源の位置を特定できなくなるためです。

オブジェクトを発光させる
【Blender4.2】マテリアルでオブジェクトを発光させる方法 -ライティング-【Tips】

オブジェクトの作成

発光させるオブジェクトを作成します。今回は太陽を模してUV球を作成しました。

マテリアルによるオブジェクトのライト化

プロパティエディターからマテリアルを選択して、
 伝播
 カラー
  ライトの色を設定します。

ライトの色は光が当たるシーンのオブジェクトに対して設定します。
HDRI画像にした際、色が白飛びするので白色のライトとなります。

強さ(Strength)
 高い値を設定します。特に太陽光のような平行光源(Directional Light)を想定する場合は物理的な距離を必要とするため、減衰する光量を上乗せして設定します。

ライトオブジェクトの配置

ライト化したオブジェクトを太陽に見立て配置します。平行光源(Directional Light)を想定する場合は光の当たるシーンのオブジェクトから距離を置きます。

空(サーフェス>背景)の設定

ワールドプロパティで背景をライト化して、空(天球)の色を設定します。

ワールドプロパティをクリックします。
 サーフェス
 カラー(Color)
  背景色を設定します。
 強さ(Strength)
  ライトの強さを設定します。

強くしすぎると白飛びしてレンダリング画像をHDRI化した際に本来のカラー(Color)情報が反映されなくなるので注意。

 レイの可視性
 ☑カメラ 
 にチェックを入れます。
  →レンダリング画像に背景色が付加されます。

カラー●に「環境テクスチャ」を適用しHDRI画像を張り付けることも出来ます。

カメラの設定

カメラの配置

カメラを選択し、カメラのプロパティパネルでパノラマ化する設定を行います。

カメラは天球画像の中心あたりに移動します。高さはアイレベル(人の目線の高さ)を意識します。

カメラのパノラマ(Panoramic)化

カメラプロパティを開き、パノラマ化の設定を行います。
これにより、360度全方向をカバーするHDRI画像がレンダリング可能になります。

 レンズ
  タイプ
   「パノラマ状(Panoramic)」
  パノラマタイプ
   「正距円筒図法(Equirectangular)」
   →これにより、全方向を1つの平面上に投影する設定となります。

  範囲の終了
   数値を上げます。
   レンダリング時の太陽光などの遠い距離のオブジェクトのクリッピング(非表示化)を防ぎます。

出力形式の設定

HDRI画像は高ダイナミックレンジを維持するため、適切な形式で出力する必要があります。
「出力プロパティ」タブに移動し、解像度やファイルフォーマットを設定します。

  解像度
  X1024px Y512px
  X2048px Y1024px
  X4096px Y2048px
   のいずれかを設定します

フレームレート:
 VRアニメなどを作成する場合は設定します
  (通常は24FPSか30FPS)
 フレーム範囲
 VRアニメなどを作成する場合は設定します

 出力
 フォルダアイコンをクリックして、出力先のパスを選択します

 ファイルフォーマット:
  HDRI画像を作成する場合は
  OpenEXRまたはRadiance HDRに設定します
  どちらも32ビットの高ダイナミックレンジ画像をサポートします
  (容量の少ないRadiance HDRがおすすめです)

レンダリング

すべての設定が完了したら、
レンダー > アニメーションをレンダリング
を選択してレンダリングを開始します。

指定したフォーマットでHDRI画像が保存されます。レンダリングが完了するまでしばらく待ちましょう。

HDRI画像の使用

【Blender4.2】HDRI画像を設定しレンダリングを行う【Tips】 | AICG Seminar | For Students Starting AI,C…

作成したHDRI画像を、Blenderや他の3Dソフトウェアで環境テクスチャとして使用します。

ワールドタブに移動し、背景に「環境テクスチャ」を追加。
先ほど作成したHDRI画像を読み込みます。

これで、シーン全体に環境光を反映させるHDRI画像を適用できます。

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