Mayaと同様にオブジェクトの原点を任意の頂点にスナップ移動
Mayaユーザーであればオブジェクトのピボット(原点)を動かす際、
ショートカットDキー で原点を移動して、 Vキーで頂点にスナップさせる手順を踏む人も多いかと思います。
Blenderでは、一般的に3Dカーソルを用いて原点の移動を行いますが、今回はMayaを使い慣れた人向けに、この一連の流れをBlenderで試みます。

オブジェクトモードに切り替え

①「オブジェクトモード(Object Mode)」に切り替えます。
②オブジェクトを選択します。
スナップ機能を有効化して「頂点」に設定
スナップをオン

画面上部の磁石アイコンをクリックして「スナップ(Snap)」をオンにします。
スナップ先を頂点に変更

①画面上部、「スナップ」ボタンの右隣の「スナップオプション(Snapping)」をクリックします。
②プルダウンメニューから「頂点(Vertex)」にスナップ設定を行います。
「影響の限定」オプションを有効化
「影響の限定」オプションの設定
トランスフォーム操作でオブジェクト全体ではなく、原点のみを移動するために「影響の限定」を設定します。
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①画面右上の「オプション ②プルダウンメニューから トランスフォーム 「影響の限定(Affect Only)」→「☑原点(Origins)」にチェックを入れます。 | クリックします。①画面右の「ツール ② オプション トランスフォーム 「影響の限定(Affect Only)」→「☑原点(Origins)」にチェックを入れます。 | プロパティをクリックします。
「影響の限定」にショートカットを追加
今後の為に「影響の限定」にショートカットを割り当てる方法を説明します。

①画面右上の「オプション(Options)」パネルから「影響の限定(Affect Only)」の中の「原点(Origins)」にカーソルを置きマウス右ボタンクリックします。
②プルダウンメニューから「ショートカットを割り当て」を選択します。
③「キーを押下」というボックスが現れるので、既存のショートカットが割り当てられていないキーを入力します。

私はD(maya準拠)にしたかったのですが注釈 (Annotate)とバッティングしていたので、Ctrl+Xに設定しました。
これでいつでも、ショートカットキーを使った原点移動のON/OFFが可能になりました。
原点を移動させる


移動モードに変更します。


スナップ機能が有効化された状態で、頂点にスナップさせたい位置にハンドルを移動します。
オブジェクトは移動せず、原点のみが頂点にスナップ移動していることを確認します。
「スナップ」と「影響の限定」オプションをオフにする
操作後、通常のトランスフォーム操作ができるように「スナップ」と「影響の限定」の「原点」をオフに戻します。




以上の手順で、オブジェクトの位置を変更せずに、そして3Dカーソルを使わずに、原点だけを任意の頂点にスナップさせることができます。