展示会へのアプローチ
2024年4月に開催される展示会を目前に控え、その準備の一環としてこのブログを立ち上げました。昨年、私のアニメーション作品‘Departure”が各地の映画祭で上映されたことを受け、名古屋造形大学長より作品の背景や制作過程をより深く伝える展示会の開催の提案がありました。有難いことに、展示会は学外の人にも広く見て頂ける場で開催が決定しました。そこでこの機会に、作品上映だけでなく、VR展示やAIを用いたパネル展示も行い、副読本のように作業過程を紹介する場を設け、広くゼミで行っている活動を知っていただく機会とすることにしました。現在学内ではTeamsという情報をシェアする機能を活用しておりますが、今回は対外的な情報発信のため、インターネット上でも閲覧可能なブログを開設することになりました。
情報選別の重要性
学生さんたちがウェブで情報を探す際、どの資料が自分にとって有益なのかを見極めることは非常に重要です。しかし、その選別作業自体がまた一つの大きな課題となっています。学生さんたちがCGを学ぶ過程で、インターネット上の膨大なウェブ資料から必要な情報を見つけることに多くの時間を割いている現状に気がつきました。ウェブ上の資料は詳細な説明がなされていることが多いですが、その細かさがかえって初心者にとってはCGの習得を難しくしています。この点から、初学者が必要とする情報を簡潔にまとめた、「とりあえずここに行けば基本が理解できる」というタイプの情報の必要性を感じました。そこで、初心者でも容易に理解でき、かつ必要な情報を手短かに得られるような、効率的なウェブサイトの提供を模索していくことにしました。
デジタル資料の活用
我々教員はコロナ禍において、膨大な授業内容をPDFとしてまとめる作業を経験しました。この経験は学生さんへの平等な教育機会を担保し、一定の成果を得たと思っています。そして、その過程でデジタル資料のメリットとデメリットも理解しました。現代の学生さんたちはオフラインでも利用できるマニュアルの利便性を知りつつも、オンライン教材を好む傾向に気づきました。そして、PDFの情報はスマートフォンやタブレット端末のレイアウトに瞬時に対応できないということにも気づきました。最後に留学生対応です。翻訳できる道具にアクセスしやすくするためです。これが、ブログを通じて学習教材やソフトウェアの使い方、そして役立つTIPSを提供する動議付けとなりました。
まとめ
ブログ開設の経緯は、展示会の準備、CG教育での情報選別の重要性、そしてデジタル資料の活用に関する学びから来ています。このブログが、学生さんたちがCGを学び、成長していくための一助となることを願っています。